名古屋市の認知症、動脈硬化、自律神経失調症、その他脳、神経に関する専門的クリニック

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『朝起きられない青少年』の自律神経リセット法

 起立性調節障害(OD)は自律神経失調以外にホルモン異常、心因性などの原因が混合することもあります。コルチゾール、ノルアドレナリンなどのホルモン検査や心療内科的なアプローチも必要です。青少年は交感神経が過敏になるタイプの自律神経失調が多く、ODの自律神経失調も交感神経の異常が主体で、起立時の頻脈による立ちくらみ、ふらつき、倦怠感などが起きます。ODの患者さんには、やせ気味、小食・偏食、夜型、運動不足などの特徴がみられます。そこで次のような自律神経リセット法を実践してみて下さい。

  • 『朝は決まった時間に起きる』

    朝に自律神経失調症状が強く学校に行けなくても、同じ時間に起きること。起きれないなら、とにかく座ること!

  • 『時には精神安定剤も』

    まず朝起きるためには、夜しっかり眠らなければならない。ストレスが別になくても、眠るきっかけを作るために、眠剤も一策。

  • 『週4、5回ニコニコ散歩』

    ODでは立つと血液が足に溜まってしまう。足を鍛えて足の血流を良くする必要あり。足が太くなるくらい鍛えて!

  • 『夜は美味しいおかずを』

    ODの患者さんはもっと太るべき。セロトニンなどを増やしてストレスに打ち勝つため、蛋白質の補給は人一倍というつもりで!

  • 『魚介類を意識して食べる』

    おかずの中に魚介類(ビタミンB12)を入れると、成長過程の自律神経が整うので好都合。

  • 『夜はスマホ禁止』

    "スマホ命"かもしれないが、なくても命は取られない。夜のスマホは交感神経を刺激するので、余計に交感神経が暴れる。

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