起立性調節障害(OD)による不登校が増えてきています。私のクリニックでは自律神経失調を診療している関係で、ODの子供がたくさん受診されます。朝起き上がろうとすると、脈拍や血圧が変動し、他にも倦怠感、不眠、頭痛、腹痛などの症状で、起きられないのです。少子高齢化の我が国において、ODにより不登校児が社会からの脱落するのは絶対に防がなければなりません。そこで私のクリニックでは以下のような指導を行なっています。
自律神経にはメリハリのある生活が必要。「メリ」(=減り、off)は時間に追われずゆっくり休むこと、「ハリ」(=張り、on)はダラダラせずにしっかり行動すること。自律神経失調症にはonとoffの切り替えが大切。
ODの場合は、交感神経が成長の遅れで暴れやすく、そのため内臓が疲労する。内臓を休めて悪いクセを減らす「メリ」、しかし休んでばかりでは生活が不規則になるため「ハリ」も大切。
OD克服にはストレスに強くなり、筋肉を増やすことが大切。そのためには“なまけとらんの”食事を。
食べる時間も規則的に。
ODは成長期における筋肉の成長が不十分であることが一因なので、筋肉を増やして太ることが大切。この時期にどんどん増えるのが白筋なので、大胸筋、広背筋、腹直筋、大臀筋、大腿四頭筋などの大きな白筋のレジスタンス運動が良い。また足の血流を増やすため、ふくらはぎ(ヒラメ筋)の運動も有効。
私のクリニックでは、定期的に宿題(Mission)を出して厳しく指導しています。最短3ヶ月のMissionです。頑張ってODを乗り切りましょう。