名古屋市の認知症、動脈硬化、自律神経失調症、その他脳、神経に関する専門的クリニック

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老後の筋トレは大切!

 老後になるとフレイル(心身の虚弱、老衰の手前)が迫って来ます。フレイルは認知症にもつながります。またフレイルは万病の元である自律神経失調症とも関連します。認知症と自律神経失調症はまったく違う病気のようですが、お互いの足を引っ張り合いながら進んでいきます。老後の健康は、この二つの病気を未然に防ぐことで決まると言っても過言ではありません。

 したがってフレイルを抑えることが大切なのです。老後のフレイルは一般に筋肉から弱ってきますので、筋トレをしっかり行うことは、認知症と自律神経失調症の両方に有効と考えられます。

 筋トレにより筋肉が増えれば、楽しく散歩や旅行が出来るようになります。これらは脳血流増加、前頭葉活性化にとても有効です。また筋トレでインスリン、成長ホルモン、グルタミン酸などの老化を止めるホルモンが分泌されます。さらに筋トレは右脳を刺激し、ストレス軽減に役立つことも知られています。

 メリハリのある生活、“なまけとらんか”の食事とともに、習慣的な筋トレを続けていれば、老後は安泰です。コロナが怖いと自宅に引きこもっていると、認知症や自律神経失調症が忍び寄って来ます。そこで私のクリニックでは、もっと厳しく高齢者を鍛える目的で、生活スタイルや食事の指導の他に、筋トレの宿題も出しています。心当たりのある人は覚悟して下さい。

宿題一例

転倒を予防するための
お尻の筋肉(大臀筋)のレジスタンス運動

四つん這いになり、膝を伸ばしながら片方の脚を後方へ蹴り上げます。20回×3セット。

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