コロナが未だ収まりそうにありません。新型コロナの感染もイヤですが、その後に襲ってくるであろう2つの病気が私は心配です。認知症と自律神経失調症です。
認知症は2025年には700〜800万人になるだろうといわれていますが、もうそれに達したのではないかという勢いです。さらにコロナ禍が続くと、1000万人に達してしまう恐れも十分にあります。「自粛」の名のもとにサボっていれば、高齢者は確実に足が弱くなり、それに引き続いて脳も弱くなっていくに決まっています。
同様に自律神経失調症も、自宅に引きこもりコロナの影に怯える生活で増えていくことが予想されます。私のクリニックにもコロナが蔓延してからメマイ、ふらつき、頭痛など様々な訴えで受診され、自律神経失調症と診断される患者さんが増えてきています。
自律神経失調症はストレス、運動不足、夜型生活、時間に追われる生活で引き起こされます。自律神経という内臓を動かす電線がこのような生活スタイルで傷ついてしまい、内臓病が発症してしまうのです。自律神経失調症はガン、血管障害、認知症など命や日常生活を脅かす病気の引き金になります。早く見つけて生活スタイルなどの対策を練らなければなりません。
コロナに感染するよりコロナで自律神経失調症になる方が多いし怖いともいえます。認知症と同様に外へ出て、“ニコニコ”散歩を心がけるべきです。