名古屋市の認知症、動脈硬化、自律神経失調症、その他脳、神経に関する専門的クリニック

129

動脈硬化症は認知症の始まり

 動脈硬化は日本人の死因の第二位である心筋梗塞、第三位である脳卒中の原因になります。
 動脈硬化を食い止めることは、このような死につながる病気を予防するために大切なのですが、将来の認知症(アルツハイマー病)予防にもなるのです。
 動脈硬化の原因は、左図下図のように内臓脂肪が大きく影響します。内臓脂肪から高血圧、糖尿病、脂質異常症を引き起こすホルモンが分泌されます。

 内臓脂肪とは何かというと、中年期以降の代謝の低下により体内に余ってしまう有害物質の一つと考えられます。すなわちゴミのようなものです。有害物質がどんどん溜まって病気が起きやすい状態をメタボと言うわけです。
体内のゴミは内臓脂肪だけではありません。脳のゴミがアミロイドβであり、アルツハイマー病の元になります。ということは、動脈硬化が進んだ人は認知症に近づいているとも考えられるのです。
 動脈硬化の程度は血管年齢、頚動脈エコーなどで簡単に調べられます。また内臓脂肪の程度も腹部エコーで分かります。あなたの動脈硬化はどれくらい進んでいるでしょう?それを調べて対策を練ることは、将来の認知症を先に延ばす役割があることを覚えておいてください。

関連する今月の話題