自律神経失調症にはニコニコ散歩が大切です。楽しく時間を気にせず余裕を持って散歩しましょう。これに付け加えて「なまけとらん筋トレ」もオススメです。
筋肉が減ると自律神経失調症につながります。筋肉に栄養分を運ぶインスリンの働きが悪くなることで自律神経失調が起きるのです。筋肉という働き場所がなくなれば、インスリンという作業員がサボってしまいます。栄養分が上手にエネルギーに変えられず、体内にゴミとして余っていき、これが体内のストレスにつながるのです。
筋肉には白筋(アウターマッスル)と赤筋(インナーマッスル)があります。白筋は瞬発力を出す筋肉で、老化でどんどんやせていきます。赤筋は体を支える筋肉で、年をとってもあまり減りませんが、使い過ぎると硬く縮んでいきます。白筋を増やし、赤筋をほぐす努力が必要です。白筋を増やすのはインスリンの働き場所を増やすこと、赤筋をほぐすのは働き場所改革をするようなものです。
白筋を増やすにはレジスタンス運動(歯を食いしばり力を入れる)、赤筋をほぐすにはストレッチ(時間をかけて筋肉を伸ばす)やマッサージが有効です。毎日、コツコツと筋トレを続ければ、自律神経は整っていくはずです。
渡辺クリニックでは自律神経失調症だけでなく、フレイルの患者さんも多く受診されます。筋肉の状態を保ち改善する筋トレ(ボディケア) はとても大切です。人生100年時代ですから、ボディケアも“なまけとらん”ように心がけるべきです。
今からでも遅くはありません。筋肉は高齢者でも増やすことができます。人生100年時代に立ち向かうために貯筋しましょう!