名古屋市の認知症、動脈硬化、自律神経失調症、その他脳、神経に関する専門的クリニック

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自律神経失調症は各年代で異なる!

先月、東海テレビの「スイッチ」という番組に出演し、自律神経失調症について話しました。自律神経の中でも副交感神経は年代とともに低下していくので、副交感神経を出来るだけ下げないようなアンチエイジングの方法を話して欲しいというのがテレビ局の要望でした。言いたい事を色々とちょん切られて放送されましたが、テレビでは伝えられなかった内容をお話しします。

成長期、青年期の自律神経はまだ十分に完成しておらず、未熟で弱い交感神経(アクセルの役割)がちょっとした刺激で猛烈に強くなってしまいます。アクセルを下手に踏みすぎる初心者運転のようなものです。交感神経は活動する時の神経なので、交感神経が強すぎると体力消耗が進みます。それで学校や会社に行けないひ弱い若者になるのであって、決して彼らは「怠け者」ではないのです。自律神経失調症がいけないのです。

ところが中年期を過ぎると副交感神経の低下が問題になってきます。それまで不安定な交感神経を抑えてきた副交感神経(ブレーキの役割)も徐々に弱っていくのです。ブレーキがだんだん効かなくなってきた古い自動車のようなもので、そのうちに車は止まれなくなり、事故が起こります。人体で言うなら内臓病が起こるわけです。中高年期ならガン、動脈硬化性疾患(脳卒中、心筋梗塞)、不整脈のような成人病です。老後は肺炎、心不全、認知症のような老人病が副交感神経の低下で引き寄せられます。

交感神経亢進(体力消耗)→副交感神経低下(病気になりやすい)→内臓病発症(中高年期:ガン,動脈硬化性疾患,不整脈/老後:肺炎,心不全,認知症)

交感神経亢進(体力消耗)→副交感神経低下(病気になりやすい)→内臓病発症(中高年期:ガン,動脈硬化性疾患,不整脈/老後:肺炎,心不全,認知症)

若いうちは交感神経を落ち着ける、歳をとってきたら副交感神経を鍛える自律神経調整が必要です。交感神経は夜に休まなければならない自律神経なので、夜型生活やスマホなどのブルーライトは減らしましょう。副交感神経は逆に夜元気になるので、リラックスしてしっかり眠ることが大切です。夜まで仕事を持ち込むのは控えましょう。また吐き出す神経なので、思い切り笑う、息を大きく吐くことを心がけましょう(一日10回大笑い、100回深呼吸。“十笑百呼”)。

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