名古屋市の認知症、動脈硬化、自律神経失調症、その他脳、神経に関する専門的クリニック

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認知症の新薬にトライするということは?

今年は認知症治療の「新時代の幕開け」と言えます。アルツハイマー病の新薬であるレカネマブが登場したからです。レカネマブはアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβを抑える薬なので、効果は期待できます。しかしかなり高いハードルがあります。適応と判断した患者さんで希望者はレカネマブ治療ができる大病院に紹介します。渡辺クリニックの紹介基準は以下の通りです。

①MCI(軽度認知障害)である|②脳出血、脳梗塞の既往がない|③毎日の脳トレを怠らない、前向きである|④本人、家族がともに治療を希望する

①MCI(軽度認知障害)である|②脳出血、脳梗塞の既往がない|③毎日の脳トレを怠らない、前向きである|④本人、家族がともに治療を希望する

以上の条件を満たしてはじめて紹介できます。名古屋大学、中村・八事日赤病院、名古屋医療センターなどへ紹介します。それぞれの病院で精密検査を受けて合格すればレカネマブの治療 を受けられることになりますが、2週間に一度ずつ点滴を受けなければなりません。レカネマブでアルツハイマー病が治るわけではなく、進行速度が遅くなるだけです。大体、2年間治療して7ヶ月遅らせることができるとのことです。副作用は脳浮腫、脳出血でたびたびチェックが必要です。何やかんやで月に10万円ほどかかるようです。

私見ですが、認知症が始まったらレカネマブの効果は少ないと思います。あくまでも認知症の手前のMCIの時期が適応で、それでも遅いと言えなくもありません。認知症が始まる前から、ストレスやフレイルをしっかり管理しないと、レカネマブは“猫に小判”になってしまうことをお忘れなく。

レカネマブ→アミロイドβ→神経細胞(←ストレス)→神経ホルモン減少(←フレイル)→アルツハイマー病(←現在の治療薬(アリセプトなど))

レカネマブ→アミロイドβ→神経細胞(←ストレス)→神経ホルモン減少(←フレイル)→アルツハイマー病(←現在の治療薬(アリセプトなど))

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