名古屋市の認知症、動脈硬化、自律神経失調症、その他脳、神経に関する専門的クリニック
アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドは、アルツハイマー病が発症する20年くらい前(中年期)から脳内に溜まり始めます。少しでもアミロイドが増えるのを防がねばなりません。アミロイドが増えると神経細胞を攻撃するようになり、神経細胞が減っていくと認知症が発症するのです。神経細胞はアミロイドにやられる他に、ストレスでも弱っていきます。ストレスから神経細胞を守る訓練も必要です。このような経過を参考にして、「渡辺式脳トレーニング」を考えてみました。
第1段階は「メタボトレーニング」です。
メタボトレーニングは内臓脂肪を燃やすのが目的です。内臓脂肪を燃やす場所は主に筋肉です。弱い筋肉を強化し、硬い筋肉をストレッチするのです。こうして内臓脂肪を燃やしやすい筋肉が整っていくことで、内臓脂肪だけでなくアミロイドも燃やされるのです。また筋肉を鍛えることで右脳や大脳辺縁系が元気になります。散歩量が増えると、足の血流が増えて脳血流まで良くなります。楽しく散歩すると前頭葉が元気になります。
第2段階は「ストレストレーニング」です。
ストレストレーニングはストレスから大脳辺縁系を守ります。ストレスに最も弱い脳は、記憶を司る海馬がある大脳辺縁系です。大脳辺縁系は記憶だけでなく、情緒の中枢でもあります。アルツハイマー病では初期から記憶障害ばかりでなく、情緒不安が襲うのはこのためです。ストレストレーニングの主体は「もくもく」作業です。読経、写経、塗り絵、音楽、座禅、ヨガ、フラダンスなど、その場に止まり取り組む単純作業です。
「メタボトレーニング」で運動、「ストレストレーニング」で作業。これらを適当な配分で続けることで、アルツハイマー病は予防出来ます。